数年前にお店でマヨネーズを選んでいるときに見つけた『松田のマヨネーズ』。
私はいつも原材料名をチェックして商品を選ぶのですが、
「こんなに理想的なマヨネーズがあったとは!」
と、見つけたときの喜びがとても大きかったことを覚えています。
また、パッケージに書かれていた
「おかげさまで”マヨネーズ”です」の言葉も気になっていました。
そんな『松田のマヨネーズ』についてご紹介していきますね!
松田のマヨネーズの成分
- 食用なたね油(国内製造)(遺伝子組換えでない)
- 卵
- りんご酢
- 食塩
- 蜂蜜
- マスタード
- ニンニク
- コショウ
- ショウガ
以上になります。
添加物は含まれていないので、この原材料を見たときはまるで家で作るときのレシピのように感じました。
原材料に対するそれぞれの説明もあり、より安心感を得られますね!
◎食用植物油(圧搾絞りなたね油)米澤製油の圧搾一番絞りなたね油だけを使用(製造工程においてヘキサン、リン酸、シリコーンなどは使用しておりません。)
◎卵(平飼い)有精卵を生む環境の中で自由に運動している健康な鶏の新鮮な卵(全卵)。遺伝子組換えの餌は使用しておりません。
◎オーガニックりんご酢 オーガニック100%で造った酒を発酵させた酢です。(発酵過程でアルコールは添加しておりません。)
◎食塩(伝統海塩『海の精』)伊豆大島で黒潮の清麗な海水を伝統の製塩法で濃縮氏」平釜で炊きあげた塩です。
◎蜂蜜 100%蜂が集めたな緻密です。
◎マスタード 100%からし菜の種を粉末にしたマスタードです。食味の違いを作り出します。
◎オーガニックのコショウとショウガを使用
どの材料にもこだわりを持っていることが伝わります。
良いものを使えば美味しくなる!の通りです。
使用されている卵とは?
信頼できる養鶏家から取り寄せていますが、そのうちの一つが安全農産の自給卵です。
甘口と辛口
マヨネーズには珍しく甘口と辛口の2種類が用意されています。
違いはマスタードの量にありました。
どちらも使ってみましたが、甘口がそこまで甘いわけでも、辛口が辛い!というわけでもありません。
甘口は優しいまろやかさがふんわりとした食感に包まれていて、辛口は食べた後にじんわりマスタードの辛味が利いてくるという感じの辛さです。
どちらも自然な感じが食べやすく、大人にとっては辛口がより美味しく感じられるかもしれませんが、子供によっては食べられる辛さです。
マヨネーズのJAS規格とは
半固体状ドレッシングのうち、卵黄又は全卵を使用し、かつ、必須原材料、卵黄、卵白、たん白加水分解物、食塩、砂糖類、はちみつ、香辛料、調味料(アミノ酸等)及び香辛料抽出物以外の原材料を使用していないものであつて、原材料に占める食用植物油脂の重量の割合が65%以上のものをいう。
2003年まではJAS規格に『はちみつ』は表記されていなかったそうです。
それまで18年間販売を続けていた『松田のマヨネーズ』にとっては、農水省の審議会での指摘は突然のことでした。
それによってしばらくは「マヨネーズタイプ」として販売を続けていたそうです。
JAS規格が変わる
添加物としての砂糖類は認められて、身体によい自然のはちみつが認められないのはおかしい!ということで、
愛用者たちが署名活動まで起こした結果、5年後の農水省の審議会にて見直しがなされたそうです。
それがパッケージに書かれている「おかげさまで”マヨネーズ”です」の言葉だったのです。
『皆様の応援のおかげで蜂蜜が入っても”マヨネーズ”と呼べるようにJAS規格が変わりました。署名運動や励ましの言葉など本当にありがとうございました。』
お礼の文章が載せられている今の商品しか知らない私は、それまでの愛用者たちとの長い道のりに想いを馳せました。
『松田のマヨネーズ』が、今も原材料にこだわりを持って作り続けられている原動力のようにも感じました。
マヨネーズについて
マヨネーズの歴史
日本では、1925年にキユーピーが国産マヨネーズを作りはじめました。
その後もキユーピーマヨネーズがスタンダードとなり、現在まで日本のシェアNo.1を保ち続けています。
マヨネーズの発祥は18世紀半ばのスペイン・メノルカ島が有力とされています。
海外発祥の商品ですが、日本では独自に進化をしていったようです。
海外のものはビン入りが主流ですが、日本はチューブ式がほとんどですね。
使う卵も全卵か卵黄のみか。加えるお酢によっても味は変わります。
ちなみに『松田のマヨネーズ』は全卵使用です。卵は全卵で一つのバランスがとれたものとしてとらえているからです。
今やマヨネーズは私のように成分や原材料にこだわる人にもピッタリなものがみつかるほど種類も豊富になりました。
マヨネーズの広がる用途
一般的にはサラダやサンドイッチに使うイメージが多いといます。
そのままかけたり和えたり、ディップとして何かと混ぜるのも合います。
日本ではお好み焼きやたこ焼きにも使われていますね!
他にはごはんやおせんべい、スナック菓子と一緒に食べる人もいたりします。
寿司ネタでも使われるようになりました。
30年ほど前に、実際にごはんにマヨネーズをかけて食べている人を初めて見たときはちょっとした衝撃でしたが、今や市販のおにぎりの具材としても広く使われていますね。
私は大鍋でサーモンと野菜を蒸したような料理の時に、味付けとしてお酢とマヨネーズをかけたりしています。
あとは手作りパンの具材にシーチキン、玉ねぎ、マヨネーズを混ぜたものや、ハムロールに使ったりします。
チーズと同様な使い方の他に、バター替わり使えばお菓子作りにも活用できるようです。
さまざまな場面でこれからも広く使われていく食材ですね!
管理人コトの感想とまとめ
『松田のマヨネーズ』が製造されている埼玉県にある(株)ななくさの郷では、田植えから農作物まで自給自足に近い環境が整っているそうです。
もともとは自然食品店を営んでいましたが、養鶏家から仕入れた卵が余ってもったいないと感じたことがマヨネーズを作りをはじめたきっかけとのことです。
百姓道
限度を知り、多くを望まず野山海川の命を通して自然と共振し、今の経済に流されることなく、農ある確かな暮らし。人は土を耕し、土は人を耕す。
パッケージに記載されている『百姓道』のメッセージから、
一つ一つの素材にこだわり自然の味を大切にしている姿勢と、JASの規格をも変えてしまう本物の持つ力を感じます。
土も人も自然の一つ。
だからこそ食べるものも自然のものを、という思いにしてくれる優しい味の『松田のマヨネーズ』でした。
最後までお読みいただきありがとうございました♪