「平飼い鶏卵は聞いたことがあるけど、自給卵ってなに?」
という方も多いと思います。私も初めはそうでした!
でも、割ったときのキレイな色、卵独特の臭みもなく、
あっさりとした食べやすさに一度ではまり、6年間ほど注文し続けています!
自給卵は、鶏に与えるエサや飼育環境にこだわって生産された平飼い卵です。
卵は完全栄養食品といわれるほど栄養価が高く、
我が家では子供のお弁当作りや朝食などにも欠かせない食材です。
その自給卵を、私が実際に利用した実体験を元にご紹介したいと思います。
ぜひ、最後の活用方法までお楽しみくださいね!
自給卵とは?
「もみじ」という希少な国産種の鶏が生んだ卵です。
100%国産の自家配合された飼料を使い、薬なども一切与えずに育てられました。
安心して生でも美味しく頂いています!
そのような理想的な自給卵が誕生したきっかけは、
私が15年以上利用している農産品を中心に宅配してくれる安全農産という会の『設立40周年記念』として、取り組み始めた『地域循環養鶏プロジェクト』だったのです。
2015年から平飼い養鶏を中心とした循環する農業として生産が始まりました。
【 平飼い鶏卵を中心とした循環農業の仕組み 】
①平飼いで育った鶏のフンをワラなどと混ぜて発酵させる。
②有機農業に最適な堆肥となり、田畑の土を肥沃な状態にしてくれる。
③その田畑で収穫されたお米や野菜は、私たち消費者に販売される。
④収穫後に出るは田畑の野菜くずなどは、鶏のエサになり循環していく。
また、実際に取り組まれている農家からの自給卵に対するニュースは、会発行のお便りで届きます。
有精卵の自給卵からヒナが産まれ、そのヒナが成長して卵を産んだことや、親鳥が廃鳥になりお肉の注文がでるといったことなど。
食材を宅配してくれる担当者からは、
『若い鶏の卵は小さめで、成熟した鶏の卵は大きめになる』ということもお聞きしました。
卵の大きさは、鶏の年齢によるのですね!
色のちがいはエサのちがい
卵の黄身本来の色は黄色です。
家に届く自給卵は、お月さまのような黄色をしています。
<割った直後の写真>
この色に見慣れると、スーパーなどで買う濃い色の卵に違和感を覚えてしまいます。
黄身の色は、鶏が何を食べるかによって違いが出るのです。
一般的に配合されたエサは、輸入トウモロコシがメインです。
多く見かけるオレンジ色に近い濃い黄色の卵は、
添加物としてマリーゴールドやパプリカの粉末がエサに加えられ、着色・調整されています。
色の濃さ≠栄養価が高い、イコールではないということですね!
自給卵は、お米由来の国産の自家配合のエサに緑色の野菜を多くとることで、黄色が鮮やかになっています。
飼育方法について
日本の養鶏場の約90%以上はゲージ(かご)の中で鶏を飼育しているそうです。
一方、自給卵を産む鶏は、平らな土の上で放し飼いの状態で飼育する平飼いです。
全国的な割合から、平飼い養鶏がいかに貴重な取り組みか分かりますね!
ゲージ飼い
大量の鶏が1羽ずつ狭いゲージに入れられて管理されています。
鶏は自分のゲージの中で『 エサを食べる⇒卵を生む 』ということを毎日繰り返します。
温湿度の管理や、一定の卵の量を効率よく確保できますが、
鶏にとっては運動不足となりストレスが多い環境ですよね。
病気にならないための管理も必要になります。
平飼い
鶏ができるだけ自然に近い状態で自由に過ごせるので、
体力も付き病気になりにくい体に育ちます。
そのため広い鶏舎が必要です。卵の量も季節によって自然に変動するので、
卵がたくさん産まれる春先には、会の注文にて嬉しい卵のセールが続きます。
数年前に一度、平飼い鶏舎を見学しました。
思ったほど匂いも気にならず、鶏の特性を生かした造りになっていて、
それぞれが自由に好きなところにいたのです。
鶏にエサの緑の葉っぱを直接与えると、くちばしで器用に空中で何度もキャッチし直しながら、どんどん口に入れて元気に食べてくれました。
鶏は下を向いてエサをついばむイメージがあったので、その様子は少し意外でした!
<赤いシールの自給卵(有精卵)と平飼い卵(無精卵)>
ゲージ飼い・平飼いそれぞれのメリット、デメリットはありますが、
我が家のように毎日よく利用する食材の場合は、
卵を産む鶏の飼育環境も知っておくことは大切だと思います。
ちなみに、自給卵購入者のお孫さんが、最近、自給卵からヒヨコの孵化に成功されたそうです。
また、無添加の『松田のマヨネーズ』にも使われている有精卵のようですよ!
平飼い卵≠有精卵 なので、自給卵はさらに貴重な存在になりますね。
食べて終わり?卵の殻の活用方法
さて、皆さんは卵の殻はどうしていますか?
私は卵の殻がネット上で販売されているのを見たときは、正直目を疑いました!
そのとき、毎週届く健康的な卵の殻を、ただ捨てているのはもったいないのでは?と気づいたのです。
そして卵の殻から生まれた美容方法や、殻の活用方法を知りました!
お手軽パックでツルツルお肌に
卵の殻の内側についている卵殻膜には、人の肌に必要な成分が含まれています。
やり方は、3ステップでとても簡単!
- 生卵を割り、殻の内側に付いている薄い膜を、乾燥する前にをそっとはがす。
- 膜の卵白側を、清潔な顔の気になるところに、適当なサイズに合わせて直接張る。
- 約5分ほどで膜の表面が乾いてきたら、ゆっくりと剝がす。
膜を貼って放置しすぎると、乾いた膜が引っ張り合うので、そうなる前に剥がしましょう!
パック後は、軽く水で洗い流すと剥がし残しもなくなりますよ。
毛穴もスッキリしますが、自分に合わせたペースで活用してくださいね!
ガーデニングにて
- ガーデニングの土に適量を混ぜる
- 木の根元に直接撒く
卵殻は、カルシウムとして食品に添加されたりしているので、植物にも有機肥料として使うことにしました!
毎週30個ほどは卵を消費するので、殻は大量に出ます。
こちらも3ステップでできますよ!
- しっかり殻を乾燥させる。
- 袋に入れてから粉々にする。
- 植物を植える前の土に混ぜたり、土の上に撒く。
庭の柑橘系の木の根元にも撒いていますが、毎年美味しい実が収穫できています。
<ポリ袋に入れて砕いた卵の殻>
掃除の研磨剤として
台所のシンク(傷が付かない材質に限る)
砕いた殻は、家の中では掃除に使ってしまいましょう!
台所のシンクに油汚れなどがあるときに、
そこに一振りしてから台所用洗剤などと一緒に磨くと手軽にキレイになります。
ペットボトルの中
ペットボトルを再利用したくても、中の下の方は洗いにくいですよね。
そんなときに活用すると便利ですよ!
- 適量の殻と水を入れてフタをする。
- 上下に振ると水筒用ブラシではうまく落ちない部分の汚れにも殻が行き届く。
- 中身を捨てて、もう一度水筒用ブラシで洗いすすぎをする。
まとめ
平飼い卵の中でも、国産飼料にこだわった循環農業から生まれた自給卵についてお伝えしました。
自給卵の購入先は、京都に事務所がある「安全農産供給センター」にて。
生産地は三重県伊賀市にある「この指とまれ農場」というところです。
会員になれば購入できますが、該当しない地域の方は、
お店やネットで鶏の飼育方法と飼料の内容をチェックできれば、購入先が見つかると思います。
ゲージ飼いの卵よりお値段は張りますが、ミックスして使うなど、少しずつでも良いので取り入れてみるのもオススメします。
ぜひ、自分にとって安心できる平飼い卵を見つけてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました♪